世界大百科事典(旧版)内の蘇易簡の言及
【文房四宝】より
…中国で文房具に特に興味をもち出したのは漢代までさかのぼるようであるが,10世紀初期,五代の南唐の中主(李璟(りえい)),後主(李煜(りいく))という風流天子が出て,李廷珪(りていけい)の墨,澄心堂紙などの高級品をつくらせて,文房具は空前の発達をみ,中国人の文房具趣味を促した。さらに10世紀後半,北宋の高官蘇易簡(そいかん)は,《文房四譜》(《文房四宝譜》ともいう)5巻を著し,筆譜2巻,硯・墨・紙譜各1巻,それに筆格,水滴をつけ加えて解説をほどこした。これによって文房趣味が確立したとされる。…
※「蘇易簡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」