世界大百科事典(旧版)内の蘭方医学の言及
【医学】より
…これらの儒学教育機関のほかに,幕末ごろから実学である医学や,西欧の殖産技術や軍事知識の導入のための語学校なども併設される傾向があった。たとえば山崎佐によれば,1871年(明治4)の廃藩置県の際,全国の272藩の医学教育施設として,藩校に医学科を設けていたのが約36藩,藩校と独立に医学校を設けていたのが約26藩,このような設備によらず医学教育をしていたのが約21藩,医学研修のため他国遊学の制度をもっていたのが約16藩といい,これらの医学教育で蘭方医学を採用していたのは約18藩,洋学(英,仏,独)の教育を採用していたのが17藩であったという。また,医師個人の私塾で医学教育をしていたのが33ヵ所あったという。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」