世界大百科事典(旧版)内の《蘭渓道隆像》の言及
【鎌倉時代美術】より
…そのなかでもっとも顕著なものは臨済禅における頂相画であろう。これは各禅寺にあるべき性格のもので,遺品も多いが,1271年(文永8)の《蘭渓道隆像》(建長寺)をその代表としてあげておく。その画法は中国舶載画に拠る精密な写実のものであるが,坐形が一定しているのでそこに様式化がはかられ,しだいに面貌のみの個性描写が進んでいく。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」