虫卵結節(読み)ちゅうらんけっせつ

世界大百科事典(旧版)内の虫卵結節の言及

【ニホンジュウケツキュウチュウ(日本住血吸虫)】より

…感染後4週目ころから産卵が開始されるが,虫卵は腸壁のほか,肝臓,脳その他の組織の毛細血管を栓塞し,内部にはやがてミラキジウムが形成される。このような成熟卵からは組織融解性物質または抗原性物質,好酸球遊走物質などが分泌され,虫卵周囲に細胞浸潤をきたして,いわゆる虫卵結節ができる。腸壁では,そこに細菌による二次感染や粘膜組織の壊死が起こって虫卵は腸腔内に脱落し,それが糞便とともに排出されるが,肝臓では虫卵結節から繊維化が始まり,やがて肝繊維症から肝硬変へと発展する。…

※「虫卵結節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android