世界大百科事典(旧版)内の蚕影山神社の言及
【カイコ(蚕)】より
…前者は《御伽草子》その他にみえ,クワの木の空(うつ)ろ舟で日本に漂着した姫のしかばねがカイコとなった話で,まま母の奸計で遭遇した4度の危難により4回眠ると説明し,それぞれシシ(第1眠),タカ(2眠),フナ(3眠),ニワ(4眠)と呼ぶ。これは土地によって差異があるが,茨城県筑波郡の蚕影山(こかげさん)神社はこの金色姫伝説を縁起とし全国の蚕影信仰のもととなっている。後者は,中国の《捜神記》に由来するとされる馬と娘との婚姻譚で,夫婦となった娘がカイコとなって天から下り,またはカイコの神にまつられたとするもので,東北日本のオシラサマがその蚕神と伝え,クワの木で男女あるいは馬の顔をつけた棒をつくる。…
※「蚕影山神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」