世界大百科事典(旧版)内の血圧上昇の言及
【血管運動中枢】より
…中枢の内部構造はよく解明されていないが,電気刺激の効果から機能的に昇圧と減圧の二つの領域に大別される。昇圧野の刺激によって発生する血圧上昇は,血管収縮性ニューロンの興奮にもとづく交感神経活動の増加が動脈を収縮させるためである。他方,減圧野の刺激によって発生する血圧低下は,血管収縮性ニューロンの活動を抑制する抑制性ニューロンが刺激されて,交感神経の活動が減少し,血管が拡張することにもとづいたものであり,従来考えられていた血管拡張性の交感神経活動の増加によるものではない。…
※「血圧上昇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」