血縁選択(読み)けつえんせんたく

最新 地学事典 「血縁選択」の解説

けつえんせんたく
血縁選択

kin selection

遺伝子の多くを共有する血縁関係にある個体群において,個体としては自己犠牲を払っても血縁集団としては個体数が増す(包括適応度),そのような適応度を高める形質が選択されることをいう。これは,ミツバチなどの社会性生物において子孫を残さない働きバチや,鳥類において子育てに専念するヘルパーなどがいかにして生じたかを説明するための概念。自分と同じ遺伝子をもつ確率が高い血縁関係にある個体の間で,利他行動に関する遺伝子を共有する確率も高く,利他行動をすることによって助ける相手がより多くの子どもを残す場合に,利他的行動の形質が選択されるとする。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の血縁選択の言及

【血縁淘汰】より

…個体のある形質が,祖先が同じで同じ遺伝子を分けもつ子ども以外の近親の生存と繁殖に対して,有利または不利に作用するとき,こうした形質に働く淘汰を血縁淘汰といい,血縁選択ともいう。社会生物学の基本的概念の一つ。…

※「血縁選択」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む