世界大百科事典(旧版)内の行政戒厳の言及
【戒厳令】より
…それゆえ施行手続は明確化されず,日露戦争に至って初めて〈戒厳令実行ニ関スル大方針〉が,戒厳令施行細則として作成されている。しかし日露戦争後は軍事戒厳はなく,したがって〈大方針〉は,帝国憲法8条の緊急勅令制定権を利用した,もっぱら国内治安のための行政戒厳に利用されることになった。行政戒厳は,1905年日比谷焼打事件に際して東京市および周辺に,23年関東大震災に際して1府3県に,36年二・二六事件に際して東京市に,計3回行われた。…
※「行政戒厳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」