《街の手品師》(読み)まちのてじなし

世界大百科事典(旧版)内の《街の手品師》の言及

【森岩雄】より

…日本映画に〈プロデューサー・システム〉を導入して,東宝の映画事業の基盤をつくり,また日本の〈アート・シアター〉の命名者,創立者としても知られる。 大正の中期から昭和の初期にかけて外国映画の輸入をし,映画評論や脚本を書き,F.モルナールの《リリオム》の翻案といわれる村田実監督《街の手品師》(1925)のシナリオライターとして,創立10年余りをへて新しい知識と才能を求めていた日活に招かれた。企画本部に〈金曜会〉を設け,みずからも〈新しくは装えど古き女の悲劇〉と銘うった《椿姫》(1927)などのシナリオを書いて,村田実,溝口健二,阿部豊,田坂具隆,内田吐夢らの監督たちに企画やシナリオを提供し,当時,沈滞の色が濃かった日活に生気をあたえた。…

※「《街の手品師》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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