裴松之(読み)はいしょうし

世界大百科事典(旧版)内の裴松之の言及

【三国志】より

…〈魏志〉は王沈の《魏書》と魚豢(ぎよかん)の《魏略》を,〈呉志〉は韋昭の《呉書》を参考とし,〈蜀志〉は蜀の遺臣である陳寿みずからの見聞にもとづいて書かれたものと考えられる。陳寿の記述は簡約をむねとしたため,南朝宋の裴松之(はいしようし)(372‐451)の注釈は200種にあまる史料を精査のうえ,事実を補うことにこころがけた。《三国志》が3国のなかで魏を正統の王朝としてあつかったことは,後世さまざまの議論をよび,宋の朱熹(しゆき)の《通鑑綱目(つがんこうもく)》はそれを不満として蜀を正統と定めた。…

※「裴松之」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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