世界大百科事典(旧版)内の西本願寺唐門の言及
【唐門】より
…向唐門には室町時代以前の遺構がなく,桃山時代から江戸時代初期に集中し,優れた作品が遺存する。これらはいずれも彫刻や彩色を多用し,なかでも西本願寺唐門は黒漆塗を基調として,極彩色をほどこした組物や彫刻,鍍金製の飾金具を多用するなど,きわめて華麗である。唐破風が側面に置かれて目立たない平唐門に対し,正面にそれを置いて変化に富んだ屋根形式を強調する向唐門は,とくに桃山期の新興武士の好みに合致したのであろう。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」