西極(読み)せいきょく

世界大百科事典(旧版)内の西極の言及

【汗血馬】より

…前漢の武帝のとき,張騫(ちようけん)の遠征によって西域に名馬のいることが中国に知られるようになった。中国では古来名馬を天馬と称しているが,《史記》の大宛列伝によると,〈はじめ烏孫の馬を天馬と名づけたが,大宛の汗血馬を得てみるといっそうたくましく,そこで大宛の馬を天馬と称し,烏孫の馬を西極(せいきよく)と改めた〉と記されている。前104年(太初1),武帝が李広利に弐師(じし)将軍を名のらせて大宛征伐を敢行したのは,汗血馬を獲得するためであった。…

※「西極」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」