世界大百科事典(旧版)内の西洋主義の言及
【欧化主義】より
…狭義では,1880年代半ばに条約改正と関連して明治政府が推進した,鹿鳴館に象徴されるような洋風化の動向,あるいは,それを〈貴族的欧化主義〉と批判し,みずから〈平民的欧化主義〉を唱道した日清戦争前の徳富蘇峰らの言動をさす場合がある。〈欧化〉という言葉は欧米化が簡略化したものであるから,1945年の敗戦後に〈アメリカナイゼーション〉と称された動向なども欧化に含めてよいが,最近では〈欧化〉〈欧化主義〉よりも〈西洋化〉〈西洋主義〉という言葉のほうが一般化している。
[西洋文明の導入]
欧化主義は,幕末に圧倒的に優勢な西洋列強が接近してきた状況のもとで,日本の独立を防衛するためにその文明を導入するという形態をとって勃興した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」