世界大百科事典(旧版)内の要素樽の言及
【最少養分律】より
…樽にためられる水の量,すなわち植物の生育量は最も短い側板の長さによって制限されるというわけである。これをドベネックの要素樽と称している。 この説は植物の収量を増加するには最少養分あるいは制限因子になっているものをみつけ,それを増加することがたいせつであることを理解するのにはよいが,現実に養分や他の生育因子と植物の生育との関係は要素樽から想像されるほど単純ではなく,例えば一つの養分の増加は他の養分や因子の増加や減少をもたらすなどの因子間の相互作用もあって植物生育や収量の増加の問題解決を難しくしている。…
※「要素樽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」