世界大百科事典(旧版)内の視覚メディアの言及
【写真】より
…そして,明るいレンズの開発,フィルム感光度の向上,ストロボ・ライトの開発など,戦前から積み重ねられてきたさまざまな写真機材の開発およびその性能の向上は,写真が記録できるものの幅を飛躍的に広げ,多くの人々に種々の印刷メディアを通じて,さらに新しい視覚体験を提供し続けたのであった。1950年代のテレビの登場によって,いわゆるグラフ雑誌自体は視覚メディアとしての特権的な地位を降りることになるが,今日,むしろ写真自体は雑誌メディアを含めたさまざまなメディアのなかに浸透しており,その記録性あるいは写〈真〉性は,広告,報道,研究,各種記念・記録など多くの目的のために利用されている。なかでも,戦後から今日に至るまでの広告写真の発展にはめざましいものがあるといってよい。…
※「視覚メディア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」