世界大百科事典(旧版)内の解放飼い方式の言及
【ルースハウジングシステム】より
…欧米では古くから用いられていたが,第2次大戦以降,畜産物の需要が拡大する一方で,農業労働力が不足したため,多頭省力管理が必要となり,その解決法の一つとして急速に普及した。日本においても,1950年ころから採用され始め,放飼い方式または解放飼い方式などと訳されて,乳牛または肉牛の飼育に用いられているが,土地基盤や畜産経営の立地条件などの違いから,欧米のようには普及していない。この方式がその有利性を発揮するためには,経営土地面積が広く粗飼料の供給が円滑で,その貯蔵が容易であること,労働力が得がたく機械の導入のほうが有利であること,飼育規模が大きくウシが群管理に適していることなどの条件が必要とされている。…
※「解放飼い方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」