世界大百科事典(旧版)内の解雇手当の言及
【退職金】より
…雇用労働制が生まれる前から,日本では,隠居する武士に退隠金,永年勤続ののちに独立する商家使用人に〈のれん分け〉というように,長期間の在職に対する有形無形の給付を行う慣行があった。明治以降は熟練労働者の長期確保のために,在職年数に応じて在職年数が2倍だと退職金は4~5倍になるような退職金が払われるようになり,昭和初期の不況・減員期には失業保険制度がなかったこともあって,解雇を円滑に行うための解雇手当(会社都合退職金)を制度化した。第2次大戦後に高度成長で労働力不足になると,定着化を図るための労働条件の一環として若年退職金が整備された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」