世界大百科事典(旧版)内の討論終結の言及
【採決】より
…しかし,意見や主張の対立が深刻であればあるほど,討論による相互説得,あるいは利害調整は困難になるので,どのような局面で採決をするかは,合議体の運営上,きわめて重要な意味をもつことになる。議会制の歴史では,19世紀中葉以後イギリス議会でアイルランド問題をめぐる対立が激化して,合法的な議事妨害などがくりかえしおこなわれるようになり,1881年にアイルランド出身の議員が41時間にわたる長時間の発言をしつづけたとき,議長が討論終結を宣言した。討論終結closureの方式は,翌82年に議院規則として採用され,また,あらかじめ定められた討論時間が終わると未審議の部分を含めて採決できるという〈ギロチン〉の制度も導入されるようになった。…
※「討論終結」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」