記紀神話(読み)ききしんわ

世界大百科事典(旧版)内の記紀神話の言及

【日本神話】より

…石母田正によれば,これらの英雄神話は労働用具が美意識の対象となりえた日本文学史上唯一の時期の産物であるという。そしてこれらの各地の王が大和王権の下に統合支配されるに従って,天皇家の系譜と事績や祭祀伝承を軸として,それらの地方神話が重層的に組み合わされて〈記紀神話〉が形成されたのである。それは天皇家の支配の根源と王権の正統性を主張する政治的要素の強い神話であるが,固有の神話祭式的構造の下に一つのまとまりのある〈世界〉が展開されてもいた。…

※「記紀神話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む