説話人(読み)せつわにん

世界大百科事典(旧版)内の説話人の言及

【説話】より

… すでに唐代では,寺院などにおける宗教的説法から発展し通俗化した〈俗講〉または〈変文〉が行われていたが,宋代になると,商業経済の急速な発達と新しい市民階層の台頭によって,北宋の首都開封や,南宋の首都杭州のような大都会が繁栄し,盛場(瓦子)の芝居小屋(勾欄)では,簡単な劇や講談,軽業などのさまざまな演芸が演じられた。その中で,もっぱら話芸に属するものを説話,その芸人を〈説話人〉,またその筆録を〈話本〉といった。その具体的内容や芸人の名前は,開封のようすを書いた《東京夢華録》,杭州に関する記録である《都城紀勝》《西湖老人繁勝録》《夢粱録》《武林旧事》の諸書にみえ,とくに《都城紀勝》と《夢粱録》では,説話を4家に分類している。…

※「説話人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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