世界大百科事典(旧版)内の調剤医師の言及
【薬学】より
…医学の一部門として発生し,さまざまな曲折を経て今日の様相にまで発展してきた一種の技術科学と考えられ,医薬品の創製,製造,患者への適用・管理,流通管理のほか,国民の保健衛生の向上,保全に資する総合的学問である。
[薬学の歴史]
薬学の成立を歴史的にたどるとすれば,その淵源はギリシア時代の〈調剤医師〉に求められる。医薬未分化の時代に,調剤医師と後世の薬史学者に呼ばれた,〈診断〉もすれば調剤も行ったギリシア・ローマ時代の医師は,やがて治療上必要な〈薬の調製〉という手仕事を,医薬原料である生薬類を扱っていた薬種商(ピグメンタリウスpigmentarius)にゆだねる風潮が起こってきた。…
※「調剤医師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」