世界大百科事典(旧版)内の談義所の言及
【関東十八檀林】より
…江戸時代に制定された浄土宗僧侶育成のための学問所18ヵ寺の称。古くは学問所を談所,談義所,談林といった。栴檀(せんだん)林の略称である檀林を称するようになったのは,〈伊欄の悪木といえども,栴檀林の近くに生えれば,その香に染まる〉というたとえから,学僧が正しく訓育される学舎という意味からである。…
【談義】より
…本来は仏法の法義を談ずることで,ディスカッションであったものが,一般民衆に説法する意味になり,法談とも文談ともよばれた。法義の論談講義の場所は談義所または檀林とよばれたが,説教談義ははじめ法会の会座でおこなわれた。法然の円頓戒談義や東大寺の法華義疏談義は,それぞれの法会にちなんだ談義であった。…
※「談義所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」