請願法(読み)せいがんほう

知恵蔵mini 「請願法」の解説

請願法

請願に関する手続きや権利制限に関する日本法律。法令番号は「昭和二十二年三月十三日法律第十三号」。日本国憲法施行の日(1947年5月3日)から施行された。全6条からなる。2013年の秋の園遊会にて、山本太郎参議院議員が天皇に直接手紙を渡し、第三条の「天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない」との決まりに反する可能性があるとして問題となった。

(2013-11-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の請願法の言及

【請願】より

…しかし,憲法で請願を保障する趣旨からして,請願はできるだけ尊重されなければならない。請願法(1947公布)が,請願は,〈官公署において,これを受理し誠実に処理しなければならない〉(5条)とし,国会の各議院や地方議会の場合には,それを審査し,採択したものについては関係機関に送付することとしている(国会法80,81条,地方自治法125条)のもそのためである。 憲法は〈損害の救済,公務員の罷免,法律,命令又は規則の制定,廃止又は改正その他の事項〉について請願をなすことができると定める(16条)。…

※「請願法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」