《谺する森》(読み)こだまするもり

世界大百科事典(旧版)内の《谺する森》の言及

【レーマン】より

…《ワルツへの招待》(1932),《街の気候》(1936)は連作で,女主人公オリビアの18歳の無垢さと,10年後に結婚生活に傷つき離婚した経験とが描かれ,明と暗の対照,無垢と経験の照応がみごとである。最も野心的な作品は,女主人公と恋人と姉との三角関係を扱った《谺(こだま)する森》(1953)で,主題と技法とが緊密にからまりあった対位法が用いられ,息苦しいまでに密度の高い世界が描き出されている。ほかに自伝的な作品《夕暮れの白鳥――内面生活の断章》(1967),ファンタジー《海葡萄の樹》(1976)などがある。…

※「《谺する森》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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