最新 地学事典 「豊川油田」の解説
とよかわゆでん
豊川油田
Toyokawa oil field
秋田県潟上市昭和に位置する油田。1912年に本格的な採油が開始され,秋田県下の主要油田の一つとして2001年の採油終了までに220坑以上の坑井が掘削され累計約128万kLの原油と約3,600万m3の天然ガスを生産。その後は天然ガスのみを生産し近隣自治体に都市ガスとして供給。2022年現在,微量のガスを秋田市内の都市ガス原料として供給。当地の地表にはもともと天然アスファルト鉱床が賦存したが,江戸時代末期には油煙の原料,明治期には道路の舗装用等に活用され枯渇した。同層からは,ナウマンゾウの臼歯や哺乳類の骨などの化石が発掘されたことがある。2007年に経済産業省の近代化産業遺産に認定された。
執筆者:荒戸 裕之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

