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貨幣ベール観(読み)かへいベールかん

大辞林 第三版の解説

かへいベールかん【貨幣ベール観】

貨幣は単に実物の交換取引を容易にするための手段であり、雇用や生産、消費などの経済行動に影響を与えることはないから、実体経済をおおうベールのようなものにすぎないとする考え。古典派の貨幣観であり、ケインズに批判された。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の貨幣ベール観の言及

【金融理論】より

…《経済学原理》(1767)を著したJ.スチュアートはその集大成をとげた学者である。しかしその後,A.スミス(《国富論》1776)からD.リカード(《経済学と課税の原理》1817)へと,価値論にもとづく分配論の体系化が進むにつれて,貨幣や信用に関する議論はそこから遊離した地位におかれるようになり,後に〈貨幣ベール観〉と呼ばれるような,貨幣が経済システムにとって本質的でないような扱いをうける傾向が生じた。それと裏腹に,近代的金融制度の本格的発展のなかで行われた金融分野の研究は古典派経済学の理論的体系化とは別の流れを形づくるようになった。…

※「貨幣ベール観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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