世界大百科事典(旧版)内の貸座敷渡世規則の言及
【遊郭(遊廓)】より
…中期以後,江戸幕府の売春対策の不徹底さも加わって私娼街が勢力を伸ばし(江戸では岡場所(おかばしよ)という),一方では遊郭がもっている格式主義とそれに伴う遊興費の高さなどの原因が重なって,遊郭はしだいに遊興場の主役の地位を失い始めていた。 明治維新後,娼妓解放令の翌年の1873年発令の〈貸座敷渡世規則〉により遊郭は貸座敷営業指定地となり,従来の公認遊郭のほか飯盛旅籠屋や私娼街などが続々と指定地の免許をうけて拡大移行した。1924年における全国の許可地は545ヵ所,業者は約1万1200軒,娼妓は約5万2200人に及んだ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」