世界大百科事典(旧版)内の貼付絵の言及
【仏画】より
…板壁の下地は平滑のため運筆が容易で描写も緻密化するが,日本では地震や台風が多く,湿度が高くて,カビの発生しやすい風土的特性から,土壁より耐久性に富むため板壁が発達したものと思われる。(c)貼付絵 平安時代になり,和風建築が発達するにつれて壁面も縮小したため,あらかじめ絹地に描いたものを,直接壁に貼り付ける貼付絵が行われるようになる。法隆寺献納宝物の《聖徳太子絵伝》(東京国立博物館)は五隻の額装に改修されているが,もとは法隆寺絵殿(えどの)に貼り付けられていた。…
※「貼付絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」