世界大百科事典(旧版)内の資本主義的借地農業制度の言及
【小作制度】より
…そして16世紀から18世紀にかけ,地主の大土地所有を一括して借地し,その大規模な借地を農業労働者を雇用して資本主義的に経営する資本家的大借地農業経営者が広範に誕生した。したがって近代イギリス(アイルランドを除く)の小作制度は,近代的土地所有者(地主)と,資本家的大借地農と,農業労働者との3者から構成される(三分割制ともいう)のであり,通常これを資本主義的(近代的)借地農業制度と呼んでいる。 フランスにおいても18世紀には北部先進地帯でイギリス型の資本家的大借地農業経営者がしだいに増加し,19世紀のうちに小規模な分益小作制度はしだいに減少していったから,大づかみにいって西ヨーロッパの小作制度は18,19世紀に資本主義的借地農業制度に転換したといえる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」