世界大百科事典(旧版)内の資本流通の言及
【流通】より
…しかも,前半のW1―Gが他の人にとっての購買,後半のG―W2がまた別の人にとっての販売を意味し,このようにして商品流通は社会的に転々と連鎖している。 このような商品流通は,資本主義社会の表面においても,また資本主義以前の,共同体と共同体とのあいだにおける商品関係においても,ともに存在するが,それらは次に説明する資本流通と区別され,単純流通ないし一般的流通と呼ばれる。
[資本流通]
ところが,商品流通を媒介する貨幣が,自己増殖を目的として商品を売って買う過程すなわちG―W―G′(G′は増殖した貨幣をあらわす)が展開されると,それは,もはや単なる商品流通ではなく,一つの完結した過程すなわち運動体となる。…
※「資本流通」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」