世界大百科事典(旧版)内の資本還元の言及
【擬制資本】より
…そして,この関係(観念)が社会的に一般化されるようになると,資本ははじめから利子を生むものと考えられ,継続して収入をもたらすものは逆に資本とみなされるようになるのである。こうして,いっさいの定期的な収入はなんらかの利子を生む母体(資本)の果実とみなされ,それらの収入を利子率で除した商が擬制資本で,その計算過程が資本還元ということになる。擬制資本はもともと資本ではないものが利子を生む資本とみなされているだけにすぎず,それゆえ資本還元される収入の源泉は何であろうとかまわない。…
※「資本還元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」