資源局(読み)しげんきょく

世界大百科事典(旧版)内の資源局の言及

【企画院】より

…1935年5月設置された内閣調査局は,37年5月企画庁に拡大改編され,陸軍から重要産業5年計画要綱案の提示をうけ,その検討に着手した。同年7月,日中全面戦争の開始にともない,総力戦体制の整備が急がれ,10月,総動員準備機関としての資源局と企画庁を統合することにより企画院が創設された。初代総裁は滝正雄。…

【国家総動員】より

…臨時軍事調査委員は永田鉄山中佐が中心に〈国家総動員に関する意見〉(1920)をまとめたが,永田ら中堅幕僚はルーデンドルフの総力戦論を学んで総動員体制の推進を企てた。さきの軍需局は国勢院に統合されたのち行政整理で廃止されたが,いわゆる宇垣軍縮では兵器の近代化と総動員態勢の整備がとりあげられ,1926年に陸軍省に整備局,翌年内閣に資源局がおかれ,国家総動員の準備にあたることとなり,資源局には陸海軍人も出向した。だが当時の陸軍は将来戦は長期戦になると判断したものの,日本の国力からみて総力戦は至難だとして,奇襲開戦と連戦連勝による短期戦を戦略の基本においていた。…

※「資源局」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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