赤腺(読み)せきせん

世界大百科事典(旧版)内の赤腺の言及

【うきぶくろ(鰾)】より

…うきぶくろの発生時にできた気道が終生存在してうきぶくろと消化管の間に連絡がある型(サケ,マイワシ,コイ,ウナギなど)と,気道が二次的に消失して両者の連絡がなくなる型(スズキ,マダイ,マダラなど)とがある。気道を欠くうきぶくろでは壁の一部に毛細血管の集合した赤腺red gland(ガス腺)が発達し,血液中のガス(二酸化炭素,酸素,窒素など)を分泌してうきぶくろ内のガス量を調節する。うきぶくろは浮力調節に関与するだけでなく,種類によっては聴覚や水圧感覚に関与することもあり,カサゴやニベのように鰾壁(ひようへき)を振動させて発音する魚もある。…

【深海魚】より

…鉛直移動はうきぶくろの浮力調節により行われているので,鉛直移動に要するエネルギーはそれほど大きくないと思われる。実際にこれらの魚のうきぶくろには,血液とうきぶくろとの間でガスを吸収,放出することにより浮力を調節する機能をもつ,卵状体ovalと赤腺red glandがよく発達している。上昇,下降の速度は,毎分数m程度とゆっくりしており,その開始時刻や上昇の上限は水中照度の変化に支配されており,また種によっても異なっている。…

※「赤腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む