足仲彦(読み)たらしなかつひこ

世界大百科事典(旧版)内の足仲彦の言及

【景行天皇】より

…記紀ともに征討による王権の版図拡大という枠組みにしたがっているが,《古事記》は《日本書紀》にはない王権を代表する父天皇と英雄的個性としての皇子との対立を主題化しており,日本武尊を主人公とする一編の悲劇的物語を構成している。なお景行の〈大足彦〉に対し,13代成務天皇は〈稚足彦(わかたらしひこ)〉,14代仲哀天皇は〈足仲彦(たらしなかつひこ)〉を名乗る。〈たらし〉は充足するという意味の嘉名で,この3代の天皇はそれぞれ分身的関係にあり,あるいは1人の〈足彦〉を系譜的,説話的に分割・延長したものともみなされる。…

※「足仲彦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android