世界大百科事典(旧版)内の足軽長屋の言及
【長屋】より
… 近世の城下町では,武士と町人以下の居住地区がはっきりと区分されていたが,武士の中でも上級家臣は城の近く,足軽などの下級武士は周辺部というように,身分により居住区が定められていた。下級の武士は長屋に住んでおり,現存する越後新発田(しばた)藩の足軽長屋は茅葺きの窓の少ない閉鎖的な建物で,1戸分は間口3間,奥行3間で,6畳2部屋に板の間という部屋構成をとり,ここに一家族が住んでいたと考えられる。このような長屋が少なくとも数棟並び,下級の武士たちがその身分編成組織である〈組〉単位で,まとまって住んでいるのが一般的な形態であった。…
※「足軽長屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」