車切(読み)くるまぎり

精選版 日本国語大辞典 「車切」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ぎり【車切】

〘名〙 人の胴などを、切口が輪になるように切ること。刀で横に払って輪切りにすること。
太平記(14C後)一〇「弓手馬手に相付け、車切(クルマギリ)胴切・立破(たてわり)に仕り棄てたく存じ候ひつれ共」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の車切の言及

【歌舞伎】より

…最終幕以外の各幕の終わるごとに演奏されるもので,閉幕となり止め柝が入るとすぐに,太鼓,大太鼓(長桴(ながばち)を使用),能管によって打ち囃す。〈車切〉とも書く。 禅の勤め(ぜんのつとめ)寺院に関係のある場面や人物に用いられる囃子。…

※「車切」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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