世界大百科事典(旧版)内の軍国歌謡の言及
【軍歌】より
…日露戦争(1904‐05)には,その後長く歌われる《軍艦行進曲》や《戦友》(これは日中戦争以後,厭戦的気分のゆえに軍に忌避された)などが作られたが,大正期には軍歌らしい歌は作られなかった。 1937年の日中戦争開始後,軍歌は急増するが,この時期にはラジオ,レコードを通じて《暁に祈る》《父よあなたは強かった》《麦と兵隊》など軍国歌謡といわれる歌が増えた。41年には内閣情報局の海軍大佐平出英夫が〈音楽は軍需品なり〉といって高度国防国家建設における音楽の重要な役割を説き,《同期の桜》《ラバウル海軍航空隊》《轟沈》《空の神兵》などがつぎつぎに作られた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」