軟落甘(読み)なんらくがん

世界大百科事典(旧版)内の軟落甘の言及

【落雁】より

…みじん粉(もち米を蒸し,乾燥して粉にひいたもの),麦焦し,きな粉などを主材料とし,これに砂糖,水あめなどを加えて練り,木型に入れて押し固めたもの。中国で宋以前から同類の食品がつくられており,そうしたものが伝えられてできたようで,朱舜水の《舜水朱氏談綺》(1708)は落雁が中国で軟落甘(なんらくかん)という菓子にあたるものだとしている。初期のものが白地にゴマを配していたため,それを瀟湘(しようしよう)八景の平沙落雁や近江八景の堅田の落雁になぞらえての名とされるが,軟落甘を略してそれに風雅な字をあてたものと思われる。…

※「軟落甘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android