世界大百科事典(旧版)内の転移係数の言及
【電極反応】より
…電極反応をOx+ne-⇄Red(OxおよびRedは,ある酸化還元系の酸化体および還元体,e-は電子,nは反応に関与する電子数)とすると,電解電流密度jと過電圧ηとの関係が次式で与えられる(ただし,電極反応速度はOxおよびRedについてそれぞれ1次とし,反応が全体として酸化方向に進むときに流れる電流の符号を正と約束する)。ここで,Rは気体定数,Tは絶対温度,Fはファラデー定数,cは電極面における濃度,c゜は平衡時(j=0のとき)の濃度,j0は交換電流密度,αは転移(または移動)係数とよばれるパラメーターである。転移係数は,電荷移動過程に対して電気的エネルギーがどのように寄与するかを表すパラメーターで,0と1の中間の値(通常0.5近傍)の量である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」