載貨重量(読み)さいかじゅうりょう

世界大百科事典(旧版)内の載貨重量の言及

【港湾荷役】より

港湾運送業【長尾 義三】
【船舶荷役】
 船に積載可能な貨物量は,容積面では船倉の載貨容積で制限され,また重量面では船体,機関,さらに燃料,食糧,飲料水などの重量との合計が満載排水重量を超えないよう制限されるが,安全性を確保するため,重量による制限が優先される(喫水)。船の船体,機関の重量は軽荷重量,貨物,燃料,食糧,飲料水その他の重量は載貨重量と呼ばれ,これらの合計の最大の許容重量が満載排水重量である。したがって同一の船においてもその就航する航路の長短により燃料,食糧,飲料水などの保持量が増減するため,船舶積載の対象となる貨物のみの純載貨重量も減増する。…

【船舶トン数】より

…前者のトン数は船の容積を基として算出され,総トン数,純トン数,運河トン数などの区別があるが,あくまでも大きさの指標であって物理的な意味の単位ではない。後者の重量を表すトン数には排水量,載貨重量などがあり,この単位は重量のトンである。このように船のトン数が紛らわしいのは,その起源に歴史的な経緯があることと,意味が異なるにもかかわらず同じトンという言葉が使われることによっている。…

※「載貨重量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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