世界大百科事典(旧版)内の辰の日の節会の言及
【大嘗祭】より
…おおにえのまつり,践祚(せんそ)大嘗祭,大嘗会(だいじようえ)などともいう。古代から続く天皇即位の儀式。天子が年毎の稲の初穂を,皇祖神に供えて共食する祭りを新嘗祭(にいなめさい)といい,それとほぼ同じ内容を,天子一代に一度の大祭として行うのが大嘗祭である。古くはこの祭りによってあらたな天皇の資格が完成するものとされていた。〈新嘗〉と区別した語としての〈大嘗〉は《日本書紀》天武2年(673)にみられるが,祭りそのものは古代の王権の歴史とともに古いはずで,さらにその淵源を農村の収穫儀礼や成年式に求めることができる。…
【豊明節会】より
…大嘗祭,新嘗祭はともに原則として11月の下の卯の日に行われるが,大嘗祭では次の辰の日を悠紀(ゆき)の節会,巳の日を主基(すき)の節会とし,3日目の午の日が豊明節会となる。新嘗祭では辰の日に行われ,辰の日の節会として知られた。当日は天皇出席ののち,天皇に新穀の御膳を供進。…
※「辰の日の節会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」