農家相続(読み)のうかそうぞく

世界大百科事典(旧版)内の農家相続の言及

【遺産分割】より

…しかし,農業経営者が死亡した場合のように,経営体が法人形態をとらず,かつ経営資産(農地)以外にさしたる相続財産が存しないときは,遺産分割は,かかる資産の細分化をまねき,相続人(あととり)がその経営を承継することを困難ならしめるおそれがある。このことは,とくに農家相続について問題となっている。
[遺産分割の方法]
 (1)遺言による分割の指定 第1には被相続人の意思で決まる。…

【相続】より

…権利行使期間を経過したのちは,真正の相続人は,個別の財産について被相続人が所有権など本権を有したことを証明し,その承継人として返還請求を行う以外に目的物の対物支配を回復することができない。
【農家相続】
 農家の財産の大部分は,農地である。そのため,自作農業経営者が数人の子を残して死亡すると,民法の規定に従って相続が行われる限り,共同相続人の間で農地を分割してそれぞれの相続分にあてなければならないことになる。…

※「農家相続」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」