農業資本家(読み)のうぎょうしほんか

世界大百科事典(旧版)内の農業資本家の言及

【農業】より

…すなわち一方に,経営規模を拡大し,商品生産を拡充していく富裕な農民層が生まれると同時に,他方,経営規模を縮小し,土地や生産手段を失い,しだいに貧困化していく農民層が生まれてくる。前者はやがて,雇用労働を用いる資本家的農業経営(農業資本家)に成長するが,後者はやがて土地と生産手段を完全に失って,農業資本家に雇われる農業労働者になるか,または都市の商工業労働者として農村から流出していくのである。 しかし,資本主義発展と農業のこのような発展,そこでの農民層の分化・分解の進行にもかかわらず,近代社会では各国ともほぼ共通の傾向として,農業は他産業とくに工業と比較して,発展が相対的に立ち遅れざるをえない。…

※「農業資本家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android