世界大百科事典(旧版)内の迂回外交の言及
【外交】より
…彼はまたベトナム戦争の収拾の目標を達成するために,まず米中和解を実現し(上海共同コミュニケ,1972年2月),ついでソ連とSALT(ソールト)協定を結んで(1972年5月)米ソのデタント(緊張緩和)を進め,このようにアメリカの外交的立場を有利にしておいて,ベトナムとの和平協定の締結を導きだした(1973年1月)。それは〈迂回外交〉ということもできる。 太平洋戦争前の日本の外相松岡洋右も〈グランド・ストラテジー〉を狙い,〈迂回外交〉の実践者であった。…
※「迂回外交」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」