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《近世奇跡考》(読み)きんせいきせきこう

世界大百科事典(旧版)内の《近世奇跡考》の言及

【骨董集】より

…1814‐15年(文化11‐12)刊。著者の《近世奇跡考》(1804)につぐ考証随筆。上巻巻頭に〈好事の心得〉を掲げて〈竹馬〉以下26条,中巻に〈名古屋帯〉以下25条,下巻(前)に〈毬杖(ぎつちよう)〉以下25条,下巻(後)に〈勧進比丘尼絵解〉以下34条を収める。…

【山東京伝】より

… いっぽう1799年(寛政11)には《忠臣水滸伝》によって,中国文学と日本演劇とをとり合わせるという江戸読本の新しいいきかたを示し,以後《安積沼(あさかのぬま)》(1803),《桜姫全伝曙草紙》(1805),《昔話(むかしがたり)稲妻表紙》(1806)など,古伝説や歌舞伎浄瑠璃などではなやかに彩られた読本も書いたが,勧懲思想も徹底せず,緊密な長編構成の用意にも欠けるところがあって,結局《双蝶記》(1813)を最後に,読本における曲亭馬琴との抗争にも敗れ去った。ただ寛政末ごろから実学に志して,近世初期の文化・風俗・人物等に関する考証随筆に自己の本領を見いだし,《近世奇跡考》(1804)をまず世に問い,さらに《骨董集(こつとうしゆう)》(1814‐15)の完成に全力を傾注したが未完に終わった。浮世絵も政演としての豊麗な美人画や芝居絵から,晩年には京伝の本名による枯淡な肉筆風俗図のようなものが多くなっている。…

※「《近世奇跡考》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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