世界大百科事典(旧版)内の近交劣性の言及
【近親結婚】より
…しかし,もともと常染色体性劣性遺伝病は数万人から数十万人に1人というまれな病気であるから,例えばフェニルケトン尿症児がいとこ婚で生まれる可能性は,他人結婚の約9倍とはいっても1/2000程度にすぎない。 また近親結婚によって身長,体重などの量的形質の低下した子が生まれることがあり,近交劣性と呼ばれている。羊,豚などの動物では産子数や体重が劣ることが明らかに認められているが,人間ではごくわずかに体重,身長,IQなどが劣ることが報告されているだけである。…
※「近交劣性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」