世界大百科事典(旧版)内の近似解法の言及
【アルゴリズム】より
… 都市の間の交通網と都市間の移動経費がわかっているとき,〈すべての都市を巡回する経費最小の経路を求めよ〉という〈巡回セールスマン問題〉はひじょうにむずかしく,都市数nがふえると〈計算時間の爆発〉が起こり,現実的な時間内には最適解を求められないことがある。そこで最適解を求める代わりに,それに近い〈近似解〉を求める〈近似解法〉が研究され,数万を超える都市についてよい解が得られたとの報告がある。なおこの問題をニューロコンピューターに解かせることも提案されているが,本質的に〈学習に基づく近似解法〉であり,都市数が大きくなると〈学習時間の爆発〉が起こるため数十都市程度しか解かれておらず,まだ実用からはほど遠い。…
※「近似解法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」