通名相続(読み)つうめいそうぞく

世界大百科事典(旧版)内の通名相続の言及

【苗字帯刀】より

…このような苗字帯刀の特許の政策は,近世権力が在地に浸透してゆくための一つの有力な手段をなしていた。なお近世中期に〈小農〉のレベルでも〈家〉が確立するにつれて,小農も家業としての農耕,家産としての土地とともに家名を欲するようになり,苗字の禁の中で,通名相続(当主が代々同じ名を名のること)がその役割を果たした。維新後はすべての家が苗字を有することができるようになり,帯刀は武士身分の廃止,武力の国家への集中策によって,一般的に禁じられるにいたった。…

※「通名相続」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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