世界大百科事典(旧版)内の造林学の言及
【林学】より
…ただし集材,運材などの工学を主とした部門は旧来の技術に対して大きな進歩をみ,森林鉄道の敷設が始まり,蒸気力による集材機が現場で活用された。明治末に豪雨水害が多発し,山林局では治山のために全国に大造林を開始したが,各地に造林の不成績地をみるに及んで,大正期には,この原因究明の諸調査が実施され,その成果によって初めて日本の自然環境に立脚した造林学が確立した。また森林環境を重視する必要から,1926年に山林局技師の河田杰(まさる)をイギリスの植物生態学者タンズリーA.G.Tansleyのもとに留学させた。…
※「造林学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」