世界大百科事典(旧版)内の連結コンクリート張りの言及
【護岸】より
…法覆工は堤防あるいは河岸,海岸の地盤の法面を被覆して保護するもので,古くからの工法として,芝を張り付ける芝付け,粗朶(そだ)で柵(しがらみ)を組み,その中に砂利などを詰めて敷設する柵工などがあるが,最近では強度や耐久性,施工性などの観点から,石張り,石積み,コンクリートブロック張り,コンクリート現場打ちなどの工法が多く用いられている。また災害後の応急復旧や重要でない個所には,鉄線で編んだ籠の中に玉石などを詰めて法面に敷設する蛇籠張りや小さなコンクリートブロックを鉄筋で連結して可撓性(かとうせい)を与えたもので法面を覆う連結コンクリート張りが用いられることもある。法止め工は,堤防あるいは河岸,海岸の脚部を保護するとともに,法覆工の基礎となるもので,杭をすきまなく並べて打ち込んだり,杭の間に木製の矢板を打ち込んだりしていたが,最近では法覆工に石積みやコンクリートブロック張りが増加したこともあって,コンクリート杭や鋼製矢板の杭頭に法覆工の基礎となるコンクリート土台を作って法止めの役割をさせたものが多い。…
※「連結コンクリート張り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」